本人が「悩み」というなら、それは悩みだ。
みぶきえみです。
● 本人が「悩み」というなら、それは悩みだ。
あなたは、悩みってある?
今夜のおかず何にしようっていうレベルから、死ぬか生きるかみたいなことまで、悩みって言われることの幅って広い。
サロンの仕事を始めたころ、こんなことが悩みなの?っていうものが多かった。
安価でコンサルしてたのもあって、気軽に相談したのかもしれないけど。
私にとっては、親が希望の大学に行かせてくれなかったとか、旦那が出張ばかりで家にないとかって、贅沢な悩みだって思ってた。
もっと世間知った方がいいんじゃない??って。
でも、そうじゃない。
悩みは、本人が悩みだと思った時点で、悩みであって、そこに大きいちか小さいとかないんだ。
それを思い出させてくれたのは、ある人との再会だった。
彼女は、私が新人の頃に担当していた患者さんの奥さん。
担当の患者さんは、ターミナルステージで痛みが強かった。
今ほどペインコントロールも進んでなくて、数時間おきの痛み止めの指示があるだけだった。
ある時、まだ痛み止めから時間もたっていなくて、どうしようもなくて、ドクターに相談したことがあった。
その時、「まだ前の痛み止めが効いてる時間だから」と言われて、新しい指示は出なかった。
そのまま患者さんに伝えた私に、彼はこういった。
「患者が痛いといったら、痛いんだなと思える看護婦にならんとダメだ。
痛みや辛さなんて外から、はかれるもんじゃない。」
痛みは、外から測れるもんじゃない。
まだ痛くないはずとか、そういう考え方は、間違いだ。
そんな話をしてた時、悩みも同じなんじゃないかと思った。
その人が、悩んで辛いと思うなら、それを解決する方向性を、一緒に考えていけることが、コンサルをする価値なんじゃないかと。
もちろん、私が解決するわけじゃない。
お客さま自ら、悩みだと思っていたものの見方を変えていかないと、解決には至らない。
親が希望の大学に行かせてくれなかったって言ってる人に、高校もいけない人だっているっていったり、旦那が出張ばかりで家にないっていう人に、シングルマザーはもっと大変っていっても、意味がないのだ。
サロンオープン後すぐに、このことに気づけたことは、本当に大きかったと思ってる。
だから、旦那さんの年収数千万、8LDKの豪邸に住んでる人が、「お金がなくて辛い」っていう相談に来ても、寄り添うことができたんだろうなって思う。
抱えている悩みを、どのように解決するのか。
見方を変えること、その状況から抜け出すこと、いろいろある。
だけど、その人にとってサポートになることじゃなければ、コンサルの意味はないんだって思う。