あなたがあなたを赦し、自分を生きなおす物語
みぶきえみです。
ゆるすは、「許す」とも「赦す」とも書く。
けれど、私が伝えたいのは、In the Pinkという赦しの物語。

In the Pink、それは、ただ元気でいることじゃない。
心と体が、本当の意味で整って、自分らしく、しなやかに人生を生きること。
どんな日も、今の自分にとっての最善を選ぶこと。
それを叶えるために、いちばん最初に必要なのは「ゆるす」という行為なのかもしれない。
ゆるすは、許すであり、赦すでもある。
「許す」は、誰かの過ちを理解し、受け入れることで成り立つ、理性的な行為。
一方、「赦す」は、過去の自分や誰にも言えなかった感情を、深いところで解き放つような、祈りにも似たもの。
In the Pinkの根底には、 この「赦し」が流れている。
赦すとは、自分が価値がないと切り捨ててきた部分を、もう一度認めてあげることでもある。
誰かに理解されることよりも、誰かに認められることよりも
まず、自分自身が、自分を抱きしめること。
失敗した自分も、怒ってしまった自分も、どうしようもなく不安だった自分も、全部ゆるしてあげる。

「~しなければならない」「期待に応えなければいけない」
そんな思考に縛られていると、本来の自分を見失ってしまう。
やがて不安や虚しさが膨らみ、それを埋めるために外側の世界に答えを探してしまう。
けれど私たちが本当に求めているのは、外の変化ではなく、内側での気づき。
自分の内面と繋がるとき、外の出来事に依存せず、心地よい日々を送れるようになるのだ。
私は価値がないと感じると、人は無意識に、条件を満たすことを目的に生き始める。
良い母でなければ愛されない
役に立たなければ認められない
強くなければ生きていけない
そんな思い込みに囚われると、誰かが得をしているように見えただけで「ずるい」と感じ、自己価値を証明する不毛なゲームに巻き込まれてしまう。
その錯覚から抜け出すことが、ゆるしの第一歩となる。
星の配置に示されるように、人は皆それぞれに「赦すテーマ」を抱えて生まれてくる。
ある人は親との関係や生まれた環境、ある人は夫婦や恋人との関係、またある人は仕事での失敗や自分自身への厳しさ。
その人のホロスコープの中に、痛みの記憶と、未来を生きる希望が存在している。
パートで家計を支えながら、子育てをしている40代の女性。
子育てを終えかけ、自分の人生を取り戻そうとしたとき、ふいに流れた涙にハッとした。
ずっと我慢してきたこと、言えなかったことが心の奥に重なり、どうしても自分を責めてしまう。
もっといい母であるべきだった、あの時、こうすればよかった。
そんな思いに縛られて、未来に進めずにいた。
でも、ワークの中で、自分を赦すことを少しずつ始めた。
失敗した自分も、泣きたかった自分も抱きしめ、生きていてくれてありがとうと、心で語れるようになった時、心が軽くなり、前に進む勇気が湧いてきた。
趣味や友人との時間を楽しむことも自然とできるようになり、人生に小さな喜びが戻ってきた。
病院で看護の管理職として働く、50代の女性。
長年、仕事に打ち込み、家庭を持たなかった。
夜、1人で静かに座ると胸にぽっかり穴が空いたような淋しさを感じる。
この選択は正しかったのだろうかと自分を責めていた。
けれど、ワークの中で自分を赦し、私の人生は私のものと受け入れることを選んだ。
孤独や寂しさを認めると、心に小さな満足感が生まれ、自由に自分の時間を楽しめるようになった。
新しい学びに挑戦する意欲が湧き、人生にまた彩りが戻ってきた。
専業主婦として家庭を支え、子育てや介護をしてきた50代の女性。
長年主婦として過ごし、家族の世話や日々の家事に追われ、自分の時間を後回しにしてきた。
ふと鏡を見ると、歳を重ねた自分に戸惑い、私は私のために生きてこなかったと胸に小さな後悔を抱いた。
介護していた親を見送り、家を出た子供たちからの連絡も、多くはなかった。
あれほど、頑張ってきたことが、何もなくなったように感じていた。
でも、ワークが進み、自分を赦すことで、これまでよく生きてきたと認められた。
その時から、子供たちのことばかり気にするのではなく、自分のための時間を大切にできるようになり、友人との交流を心から楽しめるようになった。
人生に喜びが戻り、日常が輝き始めた。
赦しは、内側で起こるな革命。
それは、外の世界を、変える力ではなく、自分の世界を変える力。
赦しの先にあるのが、In the Pinkという生き方。
それは、もっと頑張るんじゃなく、もう無理しなくていいという選択。
自分のままで、今日という日を生きること。
「In the Pink」は、ひとりひとりの心に灯る、小さな赦しの光から始まる。
だから私は、赦すという行為を、あなたに伝えていきたい。
それが、あなたの人生を、整える1歩になることを信じて。
昔の私は、生きていることを、どこかでゆるせずにいた。
何かがうまくいかなかったとき、誰かに傷つけられたとき、期待を裏切ってしまったとき、私は無意識にこう思っていた。
こんな私が、生きていていいのだろうかって。
呼吸をすることさえ、誰かに申し訳ないような気がして、ただ生きているだけの自分に、心のどこかで罪悪感を抱えていた。
人は、他人をゆるすよりも、自分を赦すことのほうが、ずっと難しいのかもしれない。
どんなに頑張っても、どんなに笑っていても、心の奥にずっとあったのは、こんな私じゃダメだという想い。
完璧じゃないと愛されない。
優しくしないと、見捨てられる。
強くいないと、生きてちゃいけない。
そんな思い込みに、何年も何年も、心を縛られていた。
でもある日、ふと気づいた。
その苦しみの奥には、本当は生きたかった、私がいたことに。
誰にも言えなかったけれど、本当は・・・
泣きたかった。
甘えたかった。
愛されたかった。
そして・・・生きたかったんだって。
その気づきは、小さな赦しの始まりだった。
自分を責めることをやめて、できなかった日も、自分に寄り添って、失敗した自分にも、そっと手を当てて
「もう、大丈夫だよ」
「生きていてくれて、ありがとう」
そう言ってあげることを、少しずつ、覚えていった。
赦しは、1度で、できるものじゃない。
毎日の選択の中で、繰り返し繰り返し、自分と向き合いながら、少しずつ、心に灯をともしていくもの。
そして、そんな赦しの積み重ねが、In the Pinkな日々へと、つながっていった。
今の私は、昔の私にこう言いたい。
生きていていい。
そのままで、価値がある。
頑張らなくても、役に立たなくても、ただ、息をしているだけで、あなたは、愛されていい。
あの日、生きていることが、ゆるせなかった私へ。
今、伝えたい。
赦しは、自分に還る旅。
In the Pink、それは、あなたがあなたをゆるし、本当のあなたに還る物語。







