母ロスっていう言葉を初めて知って、星の遺言(命日のホロスコープ)を届けたいって思った。
みぶきえみです。
母が亡くなって、「母ロス」っていう言葉を初めて知った。
ペットロスは知ってたんだけどね。
いつかは死別すると思ってても、いざ母を失うと、ショックで立ち直れなくなることを「母ロス」っていうらしい。
うつになったり、仕事に行けなくなったりすることもあるらしい。
よく、臨床で患者さんの家族を見てても、「高齢の親が亡くなるのは当然です。」って感じで、思いっきり悲しまなかった人の方が、引きずることが多いって思ってた。
どんなに高齢でも、どんなに病状が悪かったとしても、亡くなったことを、悲しむ時間が必要だ。
親の死に直面するのは、子どもが50代・60代になってからが多い。
親子の絆は、他のどんな関係よりも長く強い結びつきだ。
そして、父親よりも母親を亡くした時のショックが大きく「母ロス」という言葉が生まれたらしい。
それは、影響される大きさが違うからだろう。
母親との関係は、個人コンサルの中でも、まず確認することだし、振り返る。
人格形成や、信じ込み、セルフイメージなどに、大きな影響を及ぼすのは、母親の存在が強いからだ。
母と子の絆は、妊娠した時から、ずっと続いている。
母親のつながりは、単にDNAを半分受け継いでることにとどまらず、妊娠中の母親の体内での影響、成長する過程で受ける、さまざまな影響は、人生に大きな影響を与える。
そのため、大人になっても、母親の影響が、強く残っていることがある。
親との死別は、過去を亡くすっていう文章を見たことがある。
過去はなくならないけど、人生の大切な、子供時代の思い出を、分かち合える存在を失うことになる。
母親の死は、人生のなかでも非常に大きな喪失だ。
でも、葬式が終わり、しばらくすれば、周囲はもとの生活に戻っていく。
大人になってから、高齢の母親を亡くしたとなれば、いつまでも悲しんでいることは許されない雰囲気がある。
しかし、死別の苦しみは、人間関係や結びつきの強さで、さまざまだ。
他人がわかるものじゃない。
それでも、悲しんでばかりはいられない。
そんな時、「お母さんも、何てばかりいることを、望んでないよ。」なんて言葉は、陳腐だとさえ思える。
前を向いてと言われても、その方法がわからない人も、いるんじゃないか。
そんな時、母親が、このタイミングで亡くなった意味とメッセージを受け取ることができたら、ゆっくりとでも、前をむけるはずだ。
それは、母親との死別の痛みから、回復するだけにとどまらず、それ以前には、気づかなかった想いに気づき、本当の自分の人生を、歩むきっかけにすらなるのだ。
意味も分からず、悲しみから立ち上がろうとすれば、時間がかかる。
母を亡くした後は、もう以前の自分には、戻れないような気持ちに、なるかもしれない。
それは、ポジティブな意味で、その通りだ。
回復して元に戻ることを目指すのではなく、新しい人生の目的を見出していく。
母親という存在を失ったのだ。
元に戻るなんて、あり得ないだろう。
尊敬できる母、親友のような母、または、愛情表現が下手だった母、支配的だった母、いろいろだろう。
それでも、自分をこの世に生み出してくれた、たっひとりの母だ。
そして、スピリティアルに言えば、あなたの魂の目的を生きるために、最もふさわしい母を選んだのだ。
そして、占星術的な視点で見れば、母親は月。
そして、月は、人生の始まりからのすべての記憶の貯蔵庫でもある。
月の記憶は、私たちの人生の基盤となり、意識するしないに関わらず、そこにある。
母の死は、盤石だと思っていた人生の基盤が、崩れ去るような経験でもある。
母親と仲が良かったにしても、確執を抱えていたとしても、基盤の一部を母親に依存していることも多々ある。
インナーチャイルドの問題が露呈し、向き合わざるをえなくなることでもある。
けど、月はあなたが自分の人生を取り戻す方法を知ってる。
だって、必要ないって、抑圧してきたものを知ってるんだから。
記憶の扉を開けることは、魂の目的の視点で見れば、成長のためであり、母の死は、大きなメッセージでもあるのだ。