セレスの愛は、人を愛する基盤

みぶきえみです。


過剰な母親の愛っていうと、私は淀君をイメージしちゃう。

ホントのところはわからないけど、歴史的には、母親でありすぎた女性って感じがする。

深い愛情なのかもしれない。

だけど、それが子供の苦しめることもある。

あなたは、大人になってもなお、母親の呪縛に縛られてはいないだろうか?

これは、実際に母親に干渉されているというより、幼少期に作られた、デフォルトの考え方に沿ってるってことだ。

それが「普通」なので、自分では気づきにくい。

人間関係や仕事、健康問題や喪失を通して、気づくことになる。

ホロスコープ上では、セレスと冥王星、ペルセポネのアスペクトによって描かれる。

ますは、セレス(ギリシャ神話ではデメテル)を読んでみて。

 

小惑星セレスの物語

セレスは、ギリシャ神話においては、豊穣の女神デメテルです。

ゼウスとデメテルの娘であるペルセポネは、突然地上に現れた冥界の神、ハデス(デメテルの弟)に略奪されました。

デメテルは嘆き、怒り、洞窟に閉じこもってしまいます。

豊穣の女神がいなくなった地上は荒れ、草木は枯れました。

地上に豊かさを取り戻すため、ゼウスは、ペルセポネを帰すようハデスに命じました。

しかし、ペルセポネは4粒のざくろの実を食べていました。

冥界の食物を口にした者は2度と地上に戻れません。

困ったゼウスは、1年のうち、冥界で暮らす時期と、地上で暮らす時期をつくることにしました。

ペルセポネと暮らせる時はデメテルの機嫌がよく、大地は緑におおわれ、冥界に戻る時は悲しみ、雪が降る冬になりました。

こうして四季ができたと言われています。

 

セレスの愛は、人を愛する基盤

セレスの愛は、人を愛する基盤だ。

母親から十分な愛情を受けて、自分を愛することを学び、人との関係をつくる。

たっぷりと愛情を与えた後は、母親とは離れなくちゃいけない。

母親の願望、夢、不安、恐怖などは、無意識に子供に伝えられる。

そして、それは、子供自身のものだと、錯覚させるのだ。

母親の想いなのか、自分の想いなのかを見分け、自分の人生を歩かなくちゃいけない。

でも、そこがうまくできてない人が多い。

特に日本人には多いのだ。理由は複雑なので省くけど。

母親からの呪縛を解く方法は、セレスが握っている。

あなたが、母親の呪縛から逃れ、愛情豊かな生活を送りたいなら、ぜひセレスの声に耳を傾けてほしいな。

 

母親の感情と自分の感情

母親の期待なのか、自分の想いなのかを見分けることは難しい。

こんな例がある。

Aさんは、母親の期待に応える人生を送ってきた。

母親の望む陽に進学し、就職した。

途中までは、それが母親の強い主だということに気づかず、自分で選んだと思っていた。

大学の途中で、本当に心惹かれるものに出会い、初めて母親に反抗した。

その後は、母親といい距離を保っていたが、また転機が訪れた。

彼女は、ある男性と付き合って、結婚の話が出るようになった。

その彼は、大企業に勤める、いわゆるエリート。

母親が望む結婚相手そのものだった。

そこで彼女は混乱した。

これは本当に、自分の選択なのか?

また、こうも思った。

自分の選択だったとしても、母親に「お母さんのいった通りでしょ」といわれることの嫌悪感。

自分で選択するということは、何でもかんでも、母親に逆らうということとは違う。

ここにたどり着くのにも、時間を要したが、今はふたりの子供さんにも恵まれ、幸せに暮らしてる。

 

母親の支配から逃れたい想い

神話では、デメテル(セレス)の娘であるペルセポネは、ハデス(冥王星)にさらわれたとされてる。

違う解釈では、ハデスは、ペルセポネの別の顔であり、母親が望む良い娘ではない面を、表しているとも言われる。

母親の側にいて、母親が望むような娘を演じる一方で、母親の支配から逃れたいと思ってる。

そのためには、時には円満ではない方法を選択することも必要なのだ。

 

 

複雑な愛の要素を持つセレス

セレスは、何座の支配星なのか?

いくつかの説がある。

すべての愛の基盤、母としての愛とみれば、蟹座だ。

蟹座の愛は、幼少期の人格を形成し、何があっても自分を肯定する力を身につけさせる。

しかし、自分の殻の中から、外の世界を見せないという方向に出ることもある。

また、セレスは豊穣の神であることから、乙女座の支配星といわれることもある。

食は一番最初に母親の血が与えられる。

血というといい表現ではないが、母乳は母親の血液から作られる。

食を通して、母親の想いが肉体に乗っていくのだ。

また、セレスは、牡牛座ー蠍座の軸に、関係するとも言われる。

これは、執着(牡牛座)と分離(蠍座)の葛藤だ。

死というものを迎える前に、手放すことを表す。

セレスは、血ともかかわっていて、蠍座的な死は、セレスが持つテーマと重なっているのだ。

 

セレスのテーマ

セレスには、様々なテーマがある。

共有と放棄のテーマや、変容のテーマだ。

あなたが、自分の人生をもっと自分らしく生きたいと願うなら、セレスがヒントを与えてくれる。

抱え込んでいるものはないか?

もっと、共有し豊かになる方法はないか?

生まれ変わるために必要なこととは?

水瓶座の時代に、ぜひあなた自身のセレスのテーマを見つめてほしい。