キロンを献身的に支えた妻チャリクロ
みぶきえみです。
キロンは、癒しの星とか魂の傷とか言われ、小惑星の中ではメジャー。
傷ついたキロンを献身的に支える妻もまた、癒しと関係がある星だ。
その星は、チャリクロ。
*これは単なる人魚です。チャリクロは人魚のような姿といわれています。
1997年に発見され、キロンと同じように、土星と天王星の間に軌道を持つ。
キロンが土星寄りなのに対して、チャリクロは、天王星寄りで、ケンタウロス族の中でも最大の氷の小惑星。
チャリクロの公転周期は、約62年だから、キロンより少し後に、リターンがやって来る。
キロンを献身的に支えるチャリクロ。
トラウマや苦手意識を示し、そしてそれを癒しに変えるキロン。
どんな環境の中で傷を持ったのか。
それを、どのように抑圧して、心身の不調や、環境への影響として、体験してきたのか。
それを癒すのは、結局自分でしかないと体感し、どんな自分も受け入れていくこと。
それを、支えていくのがチャリクロだ。
チャリクロは、恵の循環という意味もある。
どんな傷も影も、循環させていくことで、光にしていくのだと思ったら、素晴らしいことだと思う。
チャリクロの大きなテーマは、二元性を超え、統合するための知恵。
私たちは、これはいいもの、これは悪いものと分ける傾向がある。
その境界線は、育ってきた中で作られるものもあるし、普遍的なものもある。
例えば、病気を悪いものとしてとらえるのか、人生の恩恵として捉えるのか。
その視点を変えてくれることでもある。
チャリクロは、人魚のような姿をしていて、助産師でもあり、誕生や変容をサポートするともいわれる。
現実を変えるのは、環境ではなく私たちの意識。
思考や感情が変われば、同じ現実に対する意味が変わり、結果的に本当に物理的な変化が起こる。
キロンリターンで、魂の傷にきちんと向き合った後、チャリクロのリターンで、その変化の意味が分かるのだろう。
チャリクロは、二元性の統合以外にも、愛や慈悲のテーマ、受容のテーマを持つ。
今まで自分が、愛だと思っていたものの定義や概念が、変わるような経験をするかもしれないし、本当の意味で自分を受け入れるということをが、腑に落ちるのかもしれない。
小惑星番号:10199