病院で、なかなか診断がつかない病気と、向き合う方法

みぶきえみです。


西洋医学では、簡単に診断がつく病名もあるし、医学的には、異常がなくて、メンタルの問題といわれることもある。

女性なら、更年期の様々な症状は、「不定愁訴」として片づけられることもある。

問題なのは、診断名がつく病気かどうかではなく、その症状に苦しみ、日常生活に支障をきたしているということ。

私が、新人看護師だった、30年以上前、プラセボ薬を使ってた。

多分、今だったら、できないんだと思うけど。

睡眠導入剤や鎮痛剤がよく使われてた。

そして、それがとってもよく効いたりする。

新人だった私は、それに混乱した。

そもそも、嘘の薬で、痛みが和らぐって、どういうこと??

患者さんが、嘘ついてるってこと??

このたくさんの、はてなマークは、プラセボという言葉の説明で、無理やり納得したけど、ホントは腑に落ちてなかった。

今なら理解できる。

脳の動かし方が変わったからだ。

そのきっかけとして、プラセボ薬が、必要だったのだ。

だから、アプローチさえ間違えなければ、薬はなくても、効果を引き出すことができる。

また、ある先輩が、準夜勤務(夜中に終わる)を終えた後、痛みで眠れないという患者さんと、コーヒーを飲んでたことがあった。

これも、今どきは許されないだろうけど。

他愛もない話をして、笑ってコーヒー飲んで。

それで、その患者さんは、ぐっすり眠れたのだそう。

知識的な面から考えたら、寝る前のコーヒーはNGだし、鎮痛効果があるとも思えない。

だけど、その患者さんにとっては、とっても効果があったようだ。

心の痛みは、体の症状として現れる。

だから、その症状が起きている、元になっている経験や記憶を洗い出して、そこを解決しないと、いったん症状がよくなっても、また再発を繰り返すだろう。

医学的に異常がないと、精神的なものと言われ、時には、「気のせい」「神経質すぎ」「みんな不安なんてあるよ」なんて言葉で、済まされることがある。

ご本人だって、気のせいだよね~って、思える方が、どんなにいいと思っているだろう。

そう思えないから苦しいし、感じたくなくても、押し寄せてくる不安が大きくて、巻き込まれて、苦しんでるはずだ。

新人の頃、受け持ちの患者さんで、痛みのために、頻回にナースコールしてくる人がいた。

でも、鎮痛剤の投与に関しては、医師の指示だから、それ以上の量や回数は、投与できない。

あからさまに、めんどくさがる先輩看護師もいた。

私は、その人に呼ばれるのが、恐怖だった。

だって、何もできないからだ。

その人に言われた言葉は、今でも頭に残ってる。

「患者が痛いと言ったら、痛いんだなって思える看護師になれ。」って。

これは、私の中でとっても大きな言葉で、今の仕事をするようになってからも、大切にしてる。

客観的に見て、どんなにお金持ちの人でも、本人が「貧乏でつらい」といえば、貧乏で辛いことが問題なのだ。

本人が、〇〇が辛いというなら、そこに向きあえる人でありたいなと。

そもそも、辛さや苦しさなんて、とっても主観的なもの。

だからこそ、まずはそこに寄り添わなきゃ、解決の糸口さえつかめない。

起業する時は、看護師時代のことは、ぜ~~~~~~んぶ忘れる!って意気込んでたけど、経験に無駄なものはないんだよね。

病気のコンサルに来てくれる方も、考え方や行動の方向性を変えるだけで、本当に病気が治る。

看護師時代の常識からしたら、考えられないことだ。

もちろん、100%じゃないけど、今、いろんなことを試しても、効果を案じられないなら、考え方を変えてみるっていうのも、選択肢の一つだと思う。