木星と土星が織りなす、社会の枠で生きていくことのハーモニー

みぶきえみです。


● 木星と土星が織りなす、社会の枠で生きていくことのハーモニー

こんにちは。大人のための占星家・蛭田えみ(Emmy)です。

占星術を学んでると、その時その時で、マイブームみたいなものがある。

小惑星にはまったり、ハーモニックにはまったり、サビアンにはまったり。

そして、基本的なことを深く探求するって、すごく面白いってとこに、今来てる。

今、最も興味があるのは、天体の象徴とトランジット(天空の星の動き)。

お客さまひとりひとりの中で、その天体がどう機能しているのかってこと、お客さまの経験や言葉から、もっと知りたくなる。

月・水星・金星・太陽・火星は、パーソナル天体って言われて、個人的な質を表す。

そして、社会の中で様々な経験を促す、木星と土星。

4年ごとに報酬や収穫を与える木星と、7~8年ごとにチャレンジや試練を与える土星。

ホロスコープを、3拍子のリズムで動く木星と、4拍子のリズムで動く土星。

そのハーモニーが、現実的な人生の枠を作ってるって思う。

 

出生図(生まれた時のホロスコープ)の、土星と木星の配置

どんな時も、何より大切なのは、生まれた時のホロスコープ。

自分の気持ちに素直に生きた時に、与えられる報酬を表す木星と、自分の人生を創るために与えられたチャレンジを表す土星。

ふたつの星を掛け合わせたときに、現実社会で、どんなふうに生きていきたいかの、ゆるいアウトラインみたいなものが、見えてくる。

うちの息子たち、星座は違うけど、土星と木星のハウスは同じ。

どっちも、土星は1ハウスで、木星は6ハウス。

似たようなテーマを持ってるのかもしれないな。

 

木星周期

木星は、12年でホロスコープを1周する。

12年ごとに、成長を感じられるような感覚や現実を、受け取ることになる。

最初にやって来るのは、12歳。

大人になると、中学生になるなんてことは、大きな出来事じゃないかもしれない。

だけど、当時はちょっと大人になったような気がしたんじゃないかな。

私は小学校が私服だったから、中学生になって制服を着ることで、ちょっと大人になったような気がしてた(←単純)

次にやって来るのは24歳の頃。

私たちの世代は、結婚適齢期を「クリスマスケーキ」とかって言われてて、25歳になったら売れ残りって言われてた。

だから、この年齢では、結婚するっていうことで、ひとつステージが変わるような感じだった。

私は、24歳の時には、二男を出産して、2児の母になった。

子供たちと出逢ったことは、私の中では大きな収穫、喜び事だ。

36歳の頃は、まだ看護師で、血液内科に配置換えになった頃。

激務だったこの病棟に配置換えになったことは、単純に報酬っていう感じではないけど、ここで得たことは、私の人生の中では、とっても大きな宝物だ。

48歳の頃は、孫に恵まれた。

そして、60歳に向けての旅の途中だ。

もちろん、12年ごとだけじゃなくて、4年ごとにやって来たことの結果を受け取る機会もやって来る。

報酬を受け取ることで、今の道が間違ってなかったって思えることもあるよね。

 

土星周期

土星は、29年でホロスコープを1周する。

29歳でやって来る、土星回帰(サターンリターン)は有名だ。

大人になるための洗礼みたいに感じる。

そして、29歳、つぎの58歳だけじゃなくて、7~8年ごとの転機も司ってる。

7歳の頃は、小学校に行く時期。

学校という初めての経験は、喜びもあるけど不安でもあるだろう。

私は、小学生になった時、何が試練だったかって、教室がわからないこと(笑)

マンモス校で、増設とかもされてたから、校舎の配置がわかりにくかった。

14~15歳の頃は、いわゆる思春期真っ只中。

自分の枠を壊そうともがくけど、結局じたばたしてる感がある時期だ。

そして、21~22歳の頃は、社会人として自立していく時期。

私はこの時期に、最初の結婚をした。

子供を得たことは、人生の基盤にもなったけど、母親としての試練でもあった。

そして、やって来る29歳の土星回帰。

14~15歳の頃とは違って、自分の力で枠を超え、現実を変える選択ができる。

離婚して実家暮らしをしてた私は、この時期に、子供たちと3人の生活を始めた。

そして、36歳頃に次の転機がやって来るけど、ここは、木星周期と重なる。

私は忙しすぎて、寝る時間もないくらいで、記憶もないけど、人生の軸を作っているのかも。

次にやって来る43歳頃は、天王星のハーフリターンと重なる。

 *天王星のハーフリターンについてはこちら

人生の大きなメジャーチェンジだ。

この時期のことは、天王星のハーフリターンの記事で、読んで欲しな。

そして、50歳頃を通過して、2度目の土星回帰を迎えるのだ。

 

星の流れは人生の流れ

星の影響は、点ではなくて線だ。

今の星の影響だけを見るんじゃなくて、流れを見ていくことで、気づくことがある。

「私の人生は、この軸の流れに沿ってるんじゃないだろうか」ってこと。

無理やりそれに合わせるんじゃなくて、腑に落ちるっていう瞬間がある。

すると、自分の中のエネルギーが、燃えてくるのがわかる、ゆっくりとでも力強く。

充実してるって感じられる、人生が手に入るのだ。

私もまだまだ旅の途中。

だけど、超えてきたものも沢山ある。

星の動きと私が作ってきた自分の人生観、その中にあるものが、私が役に立てることだ。

すべてができるわけじゃない。

だけど、私にもできることがある。

そのために力を尽くす。

それが、木星と土星のハーモニーが伝えてくれること。