押し付けられるアイデンティティをハウスから考えてみる

● 押し付けられるアイデンティティをハウスから考えてみる

占星術のハウス。

才能を発揮し、行動するステージ。

時々、自分になっていくプロセスって、4ハウスから1ハウスに向かってるんじゃないかと思う。

ひとつの魂として生まれるけど、肉体を持った赤ちゃんは、ひとりでは、生きられない。

家族という色の中で育つ。

そして、家族の中の考え方を、無条件に吸収する。

いいか悪いかとか、疑問にも思わずに。

家庭でのローカルルール、両親、特に母親からのフィードバックによって、価値づけられていく。

例えば、どんなに素晴らしい、音楽の才能があっても、そこに気づけない家庭もあるだろう。

気づいたとしても、価値を認められないこともあるだろう。

とても狭い中で、ルールや価値づけが、行われる。

そして「私」という、アイデンティティが、できあがるのだ。

本当の私を生きる、予告編というか…

そして、その記憶は、月の中に積み重なっていく。

家庭の中のルールや考え方は、親が培って来たもの、そのまた親から引き継いで。

だから、月の記憶を、読み解くことは、無意識に受け入れていた、それらを手放すこと。

そして、本当の自分としての、再スタートでもある。

再スタートして自分は、誰かの賞賛や評価ではなく、自分で自分を価値づける。

そして、どのような考え方をもって、生きていくのかを創っていく。

その結果、本当の自分を生きる、基盤を創っていくのだ。

いったん反対周りで育てられたアイデンティティを、構築し直すのは、簡単ではないかもしれない。

今までの自分を壊すことにもなるからだ。

けど、本当の自分として生きることを選択する気持ちがあれば、必ずそれはできる。

私たち世代は、人生の後半だ。

だけど、いくつからでも、変化することはできるし、それを楽しむこともできるはずだ。