長い滑り台
ゆうくんのお話。
とっても広い公園にある、たくさんの長い長い滑り台。
僕たちのあこがれだ。
ある日、先生が言った。
「ちゃんと順番を決めて、どこの滑り台を滑るか決めようね。」
やっと僕にも順番が回ってきたんだ。
僕は、男の子と一緒に、黄色の滑り台を滑ることにした。
僕が先に滑って、弟がそれを追っかけてくる。
だけど、僕はちょっと弱気になって、なかなか滑れなかった。
すると、彼が僕の順番を抜かして、先に滑って行ったんだ。
僕は慌てて滑り台を滑り、弟が滑り終わる前に、後ろから引っ張って、弟を止めて、僕が先に滑った。
しょうくんのお話。
やっと滑れることになった、長くて大きい滑り台。
僕はとっても嬉しくって、滑り始めた。
風を切って滑るのは、とっても気持ちがいい。
あと少しで、滑り終わろうとしていた時、後ろから引っ張られて、止まってしまった。
そして、後ろから引っ張った子が、僕を抜かして先に行ってしまった。
すぐに追いかけようとしたけど、なかなか滑り始めらず、しばらくそこにじっとしてた。
先に行く子が見えなくなるころ、僕はやっと滑り始めて、見事に着地した。
「ほらほら、早くしなさい。」
おかあさんの声がせかす。
だけど僕たちは、生まれる順番の話し合いで忙しかった。
なかなか決着がつかず、おかあさんに訴える。
ゆう「オレが先に行くことに決まっとったのに、あいつが抜ぬかしたけ、ちゃんとせんといけんと思って、引っ張って、オレが先に行った。」
しょう「オレが先に滑っとったのに、あいつが後からきて、抜かしていった。」
おかあさんは、いつもオレたちの、生まれる順番のけんかになると、ため息をついた。
もう、ほんとにわかってないんだから。
空から、おかあさんを見たとき、このおかあさんにしようって、オレたちは決めたんだ。
来る順番も、いつ来るのかも、ちゃんとテレビで見てきた。
おかあさん、ほんとにわかってないな。
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