天秤座の新月~人生観を作ってきた考え方を見直す
未生希えみがおくる大人の占星術
9月26日は、天秤座の新月。
新月は、6:54、天秤座2度、12ハウスで起こる。
この新月のテーマは「人生観を作ってきた考え方を見直す」こと。
新月の太陽と月は、天秤座で12ハウス。
私たちが持っている正義感は、どこからやって来ているのか?
そして、それは今も大切なのかを問いかける。
私たちが生まれて来る前に、ひとつの完成形を作るのが12ハウス。
多くの場合、母親の取り入れる情報と、それに伴う感情に大きく影響される。
生まれながらに、呼吸をしていることと同じくらい自然な形で、私たちの中に滑り込む。
目の前の現実が、自分が望むものと違うなら、人生の初期に持っていた思い込みを、見直してみる必要がある。
また、自分を分離すればするほど、周囲から攻撃されているように感じ、身を守るために自らも攻撃で応戦するというパターンが作られる。
天秤座が持つ、自分の正義を心に持ちながらも、相手にも正義があることを認め、全く違う意見であっても尊重しあうという形に、作り替えていくことができる。
新月の太陽と月の正面には、3ハウスルーラーの木星。
自分の信念や人生観、それを作るもとになった考え方を、白日の下にさらし、精査していくことを求めている。
木星は、幸運の星といわれるけど、時には本質的な幸運に導くために、試練を与えることもある。
そして、木星=天王星=土星=太陽/月が形成されている。
土星と天王星の90度は、新旧の対立だ。
自分の中にあるこれまで培ってきた古い考え方と、新しく知識として得た新しい考え方。
万人にとって、どちらが正解なのかを考えることは必要がなくて、自分にとっては何が正解かを模索する。
自分を守ってくれる枠組みやルールには期限があって、その期限が来ると壊して手放す必要があるのだ。
あの時守ってくれたものは、今は足かせかも知れない。
新しい世界を見るのは怖い。
未知のものには不安を抱えるのが当然だ。
けど、希望を持って前に進むなら、その不安は喜びに変わるだろう。
チャートルーラーの金星は、水星を伴い、また新月の太陽と月と共に12ハウス。
自分が、自分でいることの心地よさ、それを日々の中で感じる喜び。
私は、占星術の仕事をしていて、「ちゃんとやらなきゃ」って思ってた時期があった。
すると、緊張するし自分で自分を不安に追いやることになる。
そんな状態では、喜びは感じられないのだ。
自分に寛いで、自分をし信頼して、クライアントさんに向かうと不思議なことが起こる。
コンサルの最中に、突然大きな喜びを感じられるようになり、その想いは共鳴してクライアントさんにも伝わる。
その経験が積み重なると、何をしていても、感謝の気持ちがやって来るようになる。
どんな仕事でもそうかもしれないけど、自分が提供していることが喜びになる時、そこに関わってくれた人も喜びに包まれるんだろう。
金星/木星=AP
もっと楽しんでいいし、もっと素直に喜びを表現してもいい。
この新月の期間、自分が本当に寛げる場所を探しに出かけるのもいいだろう。
私は、川べりのベンチで、ミルクティー飲みながらボーっとするのが好きだけど。
最後に、天秤座のこの度数は、新しい夜明けと変化だ。
毎朝、新しい気持ちで目覚めること。
予測可能な昨日の延長じゃなく、理想の自分が描く未来。
昨日までの自分に執着しない生き方。
そうできたら、本当に毎日、朝が来るのが楽しくてしょうがないだろう。
エネルギーの転換点(秋分)直後のこの新月は、私たちが生まれ変わるのをサポートする。
自分が幸せになりたい、自分が豊かになりたいという、自分目線から、他者を意識するようになる。
それは、自分の価値を高めるために誰かに奉仕することや、自分の無価値観を埋めるために自己犠牲の気持ちで、誰かに尽くすのとは違う。
目の前の人も、自分の一部だと漠然とでも感じられるからだ。
私が私らしく生きることが、他の人にも勇気や希望を与える。
それが腑に落ちた時、世界は変わり始める。
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