アスペクトについてみていきますね。
天体同士が、意味のある角度を持った時に現れる特定の関係性です。
0度、90度、180度の関係にあると、緊張がある状態といいます。
この緊張は、悪いということではなく、天体が持っている力を、最大限に破棄させてくれる試練のようなものです。
アスペクトの種類
アスペクトには、強く作用するメジャーアスペクトと弱い作用のマイナーアスペクトがあります。
また、調和のアスペクトと成長のための緊張のアスペクトがあります。
主に、緊張のアスペクトが、行動を起こす動機になり、人生に大きな変化をもたらします。
メジャーアスペクト | マイナーアスペクト | |
ハードアスペクト | オポジション 180度 スクエア 90度 |
セミスクエア 45度 セキスコードレート 135度 |
ソフトアスペクト | トライン 120度 セクスタイル 60度 |
セミセクスタイル 30度 クインタイル 72度 セミクインタイル 36度 バイクインタイル 144度 |
コンジャンクション 0度 クインデチレ 165度 |
セプタイル 51度 ノビル 40度 |
アスペクトには、複数のアスペクトが合わさった、複合アスペクトがあります。
アスペクトは、数の原理と関係があり、360度をいくつで割るのかによって、その性質が決まります。
例えば、コンジャンクションは、360÷1=360(0度)になります。
1=コンジャンクション(0度)・・・始まり、ニュートラル
2=オポジション(180度)・・・対立、内向、緊張
3=トライン(120度)・・・調和、リズム
4=スクエア(90度)・・・安定、停止
5=クインタイル(72度)・・・自己主張
6=セクスタイル(60度)・・・調整、調和
7=セプタイル(51度)・・・喜び、感動、創造性
8=セミスクエア(45度)・・・現実化
9=ノビル(40度)・・・成果、総括
10=デシル(36度)・・・完結、形成
メジャーアスペクト
Conjunction : コンジャンクション (合) : 0度 (360÷1)
2つの天体が一体化し、エネルギーが最も強力に影響を及ぼし合う状態です。
天体の持つ性格が強調されます。
何をするにも一緒に働くので、単体としては判断しにくいことが多いです。
このアスペクトの影響は本人はたいてい無自覚なのが特徴的です。
Opposition : オポジション (衝) : 180度 (360÷2)
2つの天体が引っ張り合い、緊張はあるがバランスが取れている状態です。
緊張、対立、努力、時として引き合うことがあります。
一方が動くと他方も動くので、シーソーのような関係でもあります。
お互いに影響し合い、意識し合う結果、両方が共に成長していきます。
Trine : トライン : 120度 (360÷3)
2つの天体が調和し合って働く状態で、互いに協力関係にあります。
天体の持つ性格の良い面が引き出されて、物事がスムーズに展開しますが、時として自己満足してしまい、それ以上の向上が見られない場合もあります。
Square : スクエア : 90度 (360÷4)
2つの天体が対立し合い、常に緊張と葛藤がある状態です。
努力して克服しなければならない困難を示すこともあります。
エネルギーが衝突し合い互いに否定し合うので、トラブルを引き起こすが、もし目的を持って一致して働いた場合は、大きな変化を起こす強力なアスペクトです。
他方が動けば止まり、止まれば突き動かす性質があります。
上手く使えば自己成長につながり、また方向転換をする時にも役に立ちます。
Sextile : セクスタイル : 60度 (360÷6)
2つの天体のエネルギーがスムーズに流れている状態です。
機敏さ、器用さ、機会、才能を引き出すこともあります。
トラインとは違って、天体間の調和的なエネルギーを引き出すためには努力や働きかけを必要とします。
マイナーアスペクト
グループアスペクト
グランドクロス
4つのスクエアまたは、ふたつのオポジションから
作られています。成長のための緊張です。
困難のあまり、変わらざるを得ない程の緊張が存在するので、成長を余儀なくされます。
困難を乗り越え、自分の力に変えていく可能性です。
- 活動宮のグランドクロス:行動を起こす力を信頼することで成長する
- 不動宮のグランドクロス:継続の力による物事の実現で成長する
- 柔軟宮のグランドクロス:あらゆることに対応できる知識を持ち使うことで成長する
グランドトライン
3つのトラインから作られています。
心地いい状態のため、閉鎖回路といわれ、閉じた回路の中だけでエネルギーが循環します。
グランドトラインに関わる天体は、そのグループ内だけで、自給自足を可能にします。そのため新たな挑戦をしません。
- 火のグランドトライン:動機・自主性:自分でやりたい事をやるから誰も必要ない。
- 地のグランドトライン:実用性・実際性:自分で自分の面倒を見られるから人は必要ない。
- 風のグランドトライン:知性・社会性:自分の知性のみ信頼。批判や悪口など気にしない。
- 水のグランドトライン:感情・直感:もう傷つきたくないから誰とも関係したくない。
Tスクエア
ひとつのオポジションとふたつのスクエアから、作られています。
グランドクロスの、半分っていうイメージです。
トランジット等の天体が加わって、グランドクロスになる時に、大きな変化を起こします。
意味は、グランドクロスを参照してください。
調停
ひとつのオポジションと、トライン、セクスタイルによってつくられます。
180度の働きを、緩和する作用があります。
成長のための緊張は、時にダメージを与えることがありますが、その時の救いが用意されている感じです。
もっと、いばらの道を歩く時をイメージすると、道自体はなくならないけど、いばらから身を守る洋服は追っているという感じです。
ノーアスペクト
メジャーアスペクトを持たない天体はノーアスペクトと呼ばれます。
ノーアスペクトの天体は、出生図全体を率いるほど、強力な存在になり得ます。
他の天体とのつながりを持たないので、欲求達成のために(無意識に)大げさに表現する必要性が生まれます。
天体によるノーアスペクトの意味
いずれの場合も、天体の位置する星座とハウスに注意します。
太陽、月:周囲から孤立した感覚。人と理解し合う事が難しい。自分の独特なリズムを持つ。
水星:思考、神経回路とコミュニケーションの強調。
金星:創造性、美的感性、人間関係の強調。
火星:実行能力の強調
木星:熱意と大志の強調。道徳的、哲学的あるいはスピリチュアルな理想追求として発揮される事が多い。
土星:抑制、野心、計画管理能力の強調
天王星:個性、革新性の強調
海王星:特別な感性と共感と理想の強調
冥王星:変化、深さと力への欲求の強調
アスペクトのオーブ
アスペクトは正解な度数でなくとも影響を与えます。その誤差の許容範囲をオーブと言い、アスペクトの種類によって差があります。オーブが狭いほど影響は強力になります。
また、天体によってアスペクトの許容範囲が違うこともあります。
アスペクトは、意識の及ぶ範囲なので、厳密に何度までと決めることはできませんが、以下のように感がえるといいでしょう。
メジャーアスペクトは6度前後、マイナーアスペクトは2度前後。
アスペクトはわかりにくい?楽しい?
アスペクトは連想ゲームのように遊ぶと楽しいです。
ちゃんと理解しよう、ちゃんと覚えようって思うと、大変かもしれませんね。
同じアスペクトでも、具体的な表現の仕方は、ひとりひとり違います。
想像力を働かせて、遊びながら学んでくださいね。