中年の危機とは、40代〜50代にやって来る人生の転機。
そのために 喪失という危機的状況が やって来る。
私たちは、幸せの中でも、喜びと共に、変化をしていくことが可能だ。
けど、本気で変化をしようとするには、大きなインパクトが必要になる。
私たちが、魂が眠ったまま、現実社会の出来事だけを見て生きているとき、魂は危機的状況を創ることで、アラームを鳴らす。
中年の危機は、宇宙からの愛のメッセージなのだ。
本当の自分を生きることは、In the Pinkの世界を生きること。
私は、そう思ってる。
2度の中年の危機から学んだ、魂の目覚めについて、書いていきたい。
私は、42歳の時、子宮全摘をする手術をした時、20年間の看護師生活をやめ、起業した。
それまでの人生を振り返り、今のままではいけないような気がした。
本当に好きなことや、やりたいことをしたいと、考えるようになった。
その時は、うまくいかないっていう想いがよぎることがなく、こんな風なサロンにしたいという意志と、幸せに包まれたような喜びの感情を感じていた。
そして、サロンが軌道に乗るまでは、看護師のバイトをすればいいと思っていた。
だけど、私の前に現れたのは、全く予想外の、「再婚」という機会だった。
魂とつながると、自分が思い描いていることの実現のために、予想外の出来事としてやってくるっていうことを、実体験していた。
この時期は、本当に魂とつながっていたんだろう。
そして、起業塾に入ったことで、状況は一変。
起業塾では、○○すべき、○○しなければいけない、年商を上げるべきという価値観が当たり前だった。
それは、看護師のころ、もっと言えば、それまでの人生で培ってきた、私の価値観と似ていた。
なので、その価値観に引き戻されるのに、多くの時間はかからなかった。
42歳の時、退職・起業・結婚・引越しと人生が大きく変わり、新しい自分になったように感じていたけど、それは一瞬のことで、根底は全く変わっていなかったのだ。
そして、自分の心の奥で感じる、無価値感から行動していたことに、全く気付いてなかった。
欠乏感からの行動は、実を結ばないことが多い。
そのため、今の生き方が間違っていると気づく。
でも、私の場合は、あまりにもその欠乏感が大きく、何とかして手に入れたいという執着も強かったため、無理やり、見せかけの成功を、手に入れてしまったのだ。
もちろん、そんなものを手に入れても、幸せや喜びを感じられるはずはなかった。
そんな生活が続いたころ、動悸がひどくなった。
でも、それも無視し続けた結果、母の死をきっかけに、今まで感じたことがない不安感と体調の不良で、普段の生活さえままならなくなった。
そうして、偽りの人生を手放さざるをえなかった。
かたくなに守ってきた、月の記憶の扉が開いたのだ。
そこから、体と意識のつながりについて、様々な方向から、学ぶことになった。
そして、本当の自分を生きることを、伝えていきたいと思った。
まだまだ、道半ば。
悟りきることはないって思う。
だけど、今の私に伝えられることを、伝えたいという想いに正直になろうと思ってる。
人生を振り返ってみると、何度か不思議な体験をしている。
本当に魂とつながった時、人によっては、量子場とつながった時っていう言い方をするかもしれないけど、そんなときには、不思議なことが起こる。
こちらの記事も、参考にしてほしい。
中年の危機
危機的状況① 物理的喪失
事故や病気など 健康が脅かされるもの。今まで当たり前にあったものの喪失。
女性は、40代後半から女性ホルモンが急激に減少し、それに伴い更年期障害が生じることが多い。
更年期に起こる不調は、体にも心にもおよび、不安感も強くなることで、さらに自分の変化(若さの喪失)への危機が起こる。
病気になって、人生が変わったという人がいる。
それは、病気により、様々な制限を体験し、自分の死、つまり人生の終わりを、リアルに感じるからだ。
本当に、このままの生き方で、いいのだろうかという、疑問がやって来る。
危機的状況② 感情的喪失
死別や離別、子供の自立などによる、身近な人との別れや役割の喪失
50代女性の子どもの多くは中学生から社会人で、母親としての役割に区切りがつく頃だ。
人生の役割の多くが母親としての喜びであり、子育てに注いできた女性は、空の巣症候群を実感しやすい。
自分から母親という役割を取ってしまうと、何も残らないんじゃないか問う焦り。
子育てに代わる情熱の矛先が見つからず、針のない生活を送ることになる場合もある。
生きている限り、人との関係は、避けられない。
パートナーとのすれ違いや価値観のずれ、女友達との環境の変化に伴う、共感不全は、自分が生きている価値を揺るがす場合もある。
中でも、大切な家族や友人を亡くすという経験は、大きく感情を揺すぶり、人によっては、生きている意味を問い直すことになるだろう。
危機的状況③ 精神的喪失
何らかの挫折や自信喪失。今まで当たり前に、できていたことが、できなくなることなど。
何を挫折だと感じるのかは、人によって異なる。
なので、その事実が何かということはあまり関係がなく、受けた損失の大きさが重要だ。
例えば、今まで受験や就職などで、挫折を経験したことがなかった人が、初めて味わう挫折は、非常に大きな影響を与えるだろう。
危機的状況④ 経済的喪失
自分または配偶者など、生活を共にする人の失業や倒産など。
お金が全てではないけど、経済的な危機は、人生を考え直す大きなきっかけとなる。
今まで当たり前にできていたことが、できなくなることで、価値観が問い直される。
好きだと思って購入し、手元に置いていたものは、本当に自分の人生を支えるものだったのか?
自分を分離してきた結果としての危機
私たちは、生きていくために、肯定的な部分だけを認め、否定的な部分を排除することで、セルフイメージを作りあげる。
それは、自分を分離することに他ならない。
これらのセルフイメージを作るために、排除・抑圧し分離している人格を、取り戻すことで、ギャップが埋まり、本来の自分に戻る。
抑圧している自分だけではなく、表で頑張ってきた自分も、すべて自分だと認め、統合していくことで、魂が目覚める。
今までの経験、それが望まないものであっても、そこには、魂の目的が隠されている。
それに気づき、何のために、苦しくつらい経験をしてきたのかを理解し始めると、ゆっくりと現実が変わってくる。
セルフイメージ① ヒーロー
社会的な評価を得るような人格を演じる
自分の中にある社会的な評価を得られない自分、無能な自分、劣等な自分を否定、排除、分離
——————————
社会的な評価を得ることが、価値があることだと思ったことはないだろうか?
私はある。
2番じゃ意味がないっていうくらい強烈に。
それは、自分を全く認めてなくて、価値あるものを積み重ねることで、それを自分だと思っていた。
周囲からの評価がいいから、気づきにくいのだ。
けど、万能感がなくても、誰かの役に立つ立派な人じゃなくても、今の自分でいい。
そう素直に思えることで、分離した自分を迎えに行ける。
セルフイメージ② スケープゴート
家族の不満や鬱憤を全て引き受け、自虐する人格を演じる
善人の自分、優秀な自分、信頼される自分、幸せな自分を否定し、排除、分離
——————————
問題行動を起こしたり、勉強をせずテストで悪い点取ったりするなど、家族の悪役を一手に担う。
また、病気やケガをしがちで、親の手を煩わせるようなケースもある。
家庭内の真の問題が表面化しないよう、自分が問題となり、身を挺して怒りや憎しみのはけ口になる。
悪者になることに慣れているため、大人になってからも素直に感情を表現しにくい。
セルフイメージ③ ロストチャイルド
存在しない子供という人格を演じる
甘える自分、わかがまな自分、話すことや自己主張する自分、目立つ自分などを否定し、排除、分離
——————————
親の機嫌を損ねないよう、家族の問題を荒立てないよう、ひたすら自分の存在を消そうとする。
感情表現が乏しく、自己主張もしない。
親の言いなりになっている人や、親から関心を持たれなかった場合もある。
おとなになってもコミュニケーションが苦手で、人との関りを避けようとする。
感情の抑圧が最も強い。
セルフイメージ④ ケアテイカー
家族の世話、家族を支える人格を演じる
人の役に立たない自分や、人から必要とされない自分を否定し、排除、分離
——————————
母親に代わって幼い弟妹の面倒をみたり、父親に代わって母親の悩み相談に乗ったりと、小さいお母さんのように献身的に振舞う。
おとなになってからも自己犠牲的で自分のことは後回しにしがち。
他人の世話を焼くことによって自分が向き合うべき問題から逃げ続けるため、生きづらさが付きまとう。
セルフイメージ⑤ ピエロ
家族の険悪な雰囲気を解消するため、ひょうきん者の人格を演じる
怒る自分、寂しい自分、孤独な自分、恐れている自分など、自分のネガティブな思いや感情を素直に表現する自分を否定、排除、分離
——————————
深刻な雰囲気を嫌い、おどけたりふざけたりして、家族に少しでも笑いをもたらそうとする。
出る杭にならぬよう、健気でかわいい子であろうとする。一見すると無邪気で子どもらしく見えることも。
その場をまるく収めることに尽力して、自分の問題に真剣に向き合おうとしない。
50代はある意味どん底。ここから楽しくなる
でも、心配しすぎることはない。
中年の危機は、魂からの愛あるメッセージだからだ。
自分の価値観も周りの人との関係も、すべてのものが、年齢とともに変化するのは当たり前。
それは、星たちが見守る中で起こるのだ。
変化に抗うのではなく、変化を受け入れ、今まで抑圧してきた自分を取り戻すことが、中年の危機をギフトにするのだ。
中年の危機を起こす前に、ケアすることができる
私たちは、自分の魂と 向き合わないために 仕事や役割などで 忙しくしていることがある。
それは、迫りくるふたつの壁の間で、何とかふたつがくっつかないようにと、両腕で押しているような感じ。
社会から認められ、自分でも肯定している自分と、表に出すのが怖くて、抑圧してきた自分という壁だ。
危機的状況を迎え、両方の壁の間で、力を失った時、つまり今までの当たり前が壊れた時に初めて、本当の自分と向き合う。
魂の目覚めが起こり、宇宙の法則を味方につけて生きるようになる。
けど、危機的状況を待つ必要はない。
喜びに包まれ、前に進みながら変化していくことは可能なのだ。