星の遺言(命日のホロスコープ)はグリーフケアとは違うの?
みぶきえみです。
星の遺言は、亡くなった時のホロスコープから、メッセージを伝えるもの。
もちろん、私が伝えるだけじゃなくて、クライアントさんに語ってもらうことも大切にしてる。
その時間に意味を感じられるなら、グリーフケアの一端を担うことはできる。
グリーフは、大切な人を喪失したとき、人は強い喪失や深い悲しみに見舞われる。
何かを失うことによって起こる、心身の反応を「悲嘆(グリーフ)」と言う。
グリーフは、死別だけでなく、ペットの喪失やパートナーとの離別、失業・破産や体の一部の喪失によっても起こる。
グリーフケアのは、悲嘆の表現として現れる感情や行動などを、正常なものとして、共に受け止めること。
グリーフの反応は、精神的なものや身体的なもの、行動の変化などが現れる。
20年間、看護師だったので、グリーフに関しては、一般の方よりは学んでいるし、実際に死を目のあたりにする機会も多かった。
だから、教科書的な症状だけじゃないことや、グリーフの段階も人それぞれだということは、経験としてわかる。
けど、実際に経験してみるまで、自分にどのようなことが起こるかはわからないのだ。
そんな中で、ある患者さんのご家族が言ってたことが、とても印象に残ってる。
彼女は、子供さんの入院・余命告知・死別をきっかけに宗教に入った。
周囲からしてみたら、「そんなのはやめとけ」って言われるような感じかもしれない。
けど、彼女はこう言ったのだ。
「あの子が亡くなった時のことを、何度も何度も話したかった。けど、友達も一度や二度は聞いてくれても、何度も話すと嫌そうにされたし、前を向かなきゃって言われることが辛かった。ここの人(宗教のサークル?)は、何度同じ話をしても、聞いてくれた。」
話すことは、放すこと(離すこと)、語ることは、カタルシスだ。
だから、コンサルではできるだけ、想いを語れるようにって思ってる。
グリーフの反応は人によって違う。
なので、その回復の方法も人によって違って当たり前だ。
大切な人を亡くした時、家族であっても温度差がある。
親を亡くしても、兄弟が全く同じ思いをするわけじゃない。
子供を亡くしても、両親が同じ回復をたどるとは限らない。
ペットを亡くしたことを軽く扱われて苦しむ人もいる。
仕事なんてしていられないっていう人も、仕事が悲しみを癒すっていう人もいる。
だから、自分の回復力が最もサポートされる形を選んでいくしかない。
私が母を亡くした時は、高齢の親を亡くしたということ以上の意味があった。
親を亡くすことは、時に今までの抑圧された感情や無かったことにしてきた喪失の体験が、吹き出すことでもある。
また、溺愛していた、ひなちゃん(セキセイインコ)が亡くなった時は、鳥友さんや私がひなちゃんを、家族のように思ってることを知っている人が多かったから、家族の死として、声をかけてもらった。
しかし、ペットの死は、人の死に比べると軽視されることが多く、ペットを飼ったことがない人からの言葉に、傷つくこともある。
けど、大切に過ごしてきたペットの死を悲しむことは、当然のことだ。
星の遺言を通して、ペットと共に過ごした時間の意味や、残してくれた愛のメッセージに触れることで、死を受け入れ、新しい人生を歩むきっかけになったらいいなと思う。
大切な人を亡くした時、私たちは、その人がいない世界で生きることになる。
その時に、自分を支えてくれる方法は、いろいろあるだろう。
その中のひとつに、星の遺言を入れてもらえたら、とても嬉しいと思う。