ケアする人のケア〜占い師、カウンセラー、セラピスト、ヒーラー、看護師
みぶきえみです。
人をケアするお仕事の人は多い。
占い師、カウンセラー、セラピスト、ヒーラー、看護師など。
人をケアするお仕事についている人は、過去に自分が傷つき、回復した人や、誰かの役に立ちたいと思ってる人が多い。
その辛さを知っていて、繊細で優しいからこそ、自分を後回しにしてでも、誰かのためって考える。
けど、自分を苦しめてることには、気づいてない。
その傷から、回復したはずなのに、お客さまに、寄り添いすぎるあまり、その想いを引き受けてしまうのだ。
自分が、やっと泳げるようになったのに、溺れてる人を助けようと、海に飛び込むようなもん。
そして、疲弊する。
すごくもったい無い。
看護師として働いていた時の経験から、すごく高い志や理想がある人より、給料分働くみたいな人のほうが、続いてたりした。
けど、想いを持って、今のお仕事を選んだ人に、もっと、自分も他人も幸せになる生き方をして欲しいと思う。
それは、私が落ちた、落とし穴でもある。
人のケアをするお仕事を始めた人は、無意識的に「ケアする側」という意識が働く。
なので、自分をケアするということが、疎かになりがちだ。
それは、優しさゆえだけど、自分をケアする習慣を持つ人は、お客さまにもいい効果が現れる。
さらに、自分のことでは、心身ともに健康になり、幸福度が69%も上がったという研究もある。
なので、ケアする人が、自身のケアも大切にすることは非常に重要だ。
ケアする人は、自身の心と体のケアを必要とする。
例えば、十分な休息を取ることだけでなく、自身のストレス管理も行う必要がある。
ストレス管理は、自分の感情にも注意を払うことが重要だ。
自分をいつもいい状態に整えておくために、自己の感情を認識し、感情を抑え込まずに表現する場を持つことは、必要不可欠だ。
私が尊敬する、占星家の先生は、定期的に自分のメンタルケアのために、カウンセラーを訪れることを欠かさないって言ってた。
国内外で活躍する、素晴らしい先生でさえ・・・っていうか、そんな素晴らしい先生だからこそ、自身を整えるために、客観的に自分を見つめ直す場の重要性を知っているのだろう。
占星家になりたての頃に、その話を聞いて、私自身も、定期的に自分のメンテナンスをするようになった。
ボロボロになって駆け込むんじゃなくて。
誰かをケアする仕事をしていくということは、自分のケアも欠かさないってことだ。
事例1 食事療法を教えるセラピストさんの場合
長年食事療法を教えてきたが、自身ががんになり、ご相談に来てくれた。
食事療法を、続けていく過程の中で、○○はダメ、○○しなきゃという、思考の状態が続いていたことに気づく。
食事療法を頑張っている動機も、病気になりたくないというもので、これらの考え方が、病気を招いていた。
事例2 ボディケアの講師さんの場合
ボディケアのサロンを多店舗展開し、いわゆる、成功していたが、いつも焦りがあるということ、動悸が起こるようになったということで、ご相談に来てくれた。
すごく頑張り屋さんで、なぜそんなに頑張るのかを聞いたところ、出てきたのは「無価値感」だった。
その感情を手放すために、思考と感情のサイクルを変化させることで、心身の落ち着きを取り戻し、眠れるようになった。
実は、初めて来てくれたときは、パニックのような症状もあったらしいのだけど、恥ずかしくて言えなかったと、後になって教えてくれた。
他にも、沢山の人をケアするお仕事の方が、お越しくださる。
人をケアする仕事を選ぶ人は、自己肯定感が低い傾向になるといわれることもある。
誰かの役に立つことで、自分の価値を見出すのだ。
けど、自分の価値や幸せを、他人に委ねるのは危険なのは、言うまでもない。
だから、健全な自己肯定感を育てることが、必要になってくる場合も多い。
自己肯定感を育てることは、高めようとすることじゃない。
分離して、抑圧していた自分を取り戻すことだ。
自己肯定感が育つと、必要以上に、人の役に立たなきゃいけないっていう思いがなくなり、もっと自然に、リラックスしながら、ケアを提供できるようになる。
繰り返しになるけど、ケアする人のケアは、ケアする人自身のためだけじゃなく、受ける人へのケアにも直結する。
エネルギーレベルで考えれば、波動は共振するんだから、当然のこと。
ボディケアのように、ケアを受ける人がリラックス状態になる場合、当然、ケアを提供してくれる人のエネルギーを受けやすくなる。
なので、ケアする人が整っていると、受けて人も元気になり、また、施術を受けたい・・・っていうか、会いたいって思ってもらえるのだ。
その結果、お客さまに喜ばれて、経済的にも安定し、自身も健康になるっていう、幸せの芋づる方式になる。
ケアする人のケアは、身体的なケア(食事や睡眠)はもちろんのこと、自身のストレス管理が最も重要。
そして、そのストレスのスイッチが入る原因を見極め、必要であれば、根底にある、無価値感や罪悪感を、取り除くことが必要だろう。
私は看護師時代、ワーカーホリックだった。
その時は気づいてなかったけど、自分の無価値観を埋めるために、有能で在りたいと思っていたのだろう。
そして、幸か不幸か、採血などの処置がうまく、他のスタッフや患者さんから評価されるようになった。
20代で役職になり、学生に対しては教師という立場になったことも、無価値感を埋めるものとなっていたのだろう。
そんなことを続けていて、いいはずがない。
私は、子宮を全摘する手術を受けることになった。
それから、自分の生き方を見直し、好きなことを仕事にしたい思いが強く起業。
直後に、今の夫に出逢い、経済的にも、精神的にも安心感を得ることができた。
この時期は、きっと、思考と感情のバランスがよく、リラックスしていたんだと思う。
その後、おままごとのような起業は、楽しく、日々は充実していた。
ところが、起業塾といわれるものを知り、そこに足を踏み入れたことで、状況は一変。
気持ちの中には、まだまだ、誰かに評価されたいという思いが、残っていて、それが大きく刺激された。
そこから、母と親友を同時に、同じ病気で突然亡くすという経験をし、自分が根底から崩れていった。
そして、そこからの回復を経験することで、本当の意味で、自分の人生を歩み始めたのではないかと思ってる。
個人で起業している人には多いけど、売り上げや認知度が、自分の価値とイコールになってることがある。
それは、とても危険な考え方だ。
もちろん、仕事にするには、世間から求められていることが必要だ。
だけど、求められたことも、全く求められなかったことも、自分が心を込めてしたことは、同じように愛おしい、そういう思いを抱けたら、人生はもっと自由になれる。
↑ 後ろ向きだっていいじゃん!!
昔の私だったら、自分がボロボロになったことなんて、誰にも知られたくないと思っていただろう。
それほどまでに、人からの評価が気になったし、ダメなそんな自分を受け入れることができなかった。
けど、取り繕うこともできないほど、ボロボロになったことで、新しい世界を見ることができている。
私が大好きな言葉は、「悲劇は宝物に変わる」
過去の経験の意味は、未来の自分が教えてくれる。
誰かのために頑張ってるあなたは、優しくて、繊細で、本当に愛おしい存在だ。
それを、自分が受け入れ、もっともっと自由になってほしい。
何気ない、日常の空。
だけど、美しいって感じて、ありがたいって感謝できる自分になれたことを、すごく嬉しいって思う。