自己否定と抑圧
みぶきえみです。
優劣や善悪
そして、女性の幸せは 結婚して子供を産むこと、他にもその地域で、その家庭で、当たり前とされてきた常識。
その中で生きていくために、常識に合わない自分を 抑圧してきた。
その自分を否定してきた。
そして、それが自分の中でも常識になっていった。
いろんな情報に触れ、思考は変化しても、感情や感覚が 思いっきり抵抗する。
そんな自己否定や抑圧の現れ方は、外向的・内向的の ふたつのパターンに分かれる。
外向型
外向型は、自己否定と抑圧の欠乏感から、自分のエゴを満たすための行動を起こす。
否定している自分や抑圧しているものから、目を背けることに力を注ぐ。
刺激的な新しい体験、睡眠時間も削って没頭する仕事、アルコールやギャンブルにのめりこむこと、必要以上に体を酷使するトレーニング。
どれも、自分の内面に向き合いたくないための方法だ。
私たち世代は、「24時間働けますか」みたいなキャッチコピーが流行ったように、仕事中毒はいいことだとされてきた。
実際、仕事で成果を上げたり、収入が増えたりすると、人生はうまくいっているような錯覚を起こす。
今時なら、誰かに認められたい欲求が強く、SNSでのアピールなどの行動を起こすことも多い。
人生がうまくいっていると思うのは、お金や地位や名誉といったものが多く、外側のもので評価されようとする。
だけど、外側からの評価を指標にしている限り、満たされることも、本当に満足することもない。
幸せや満足感は、内側からしかやて来ないのだ。
本当に満たされている人は、外側からの 過剰な評価を求めることはない。
自己否定や抑圧が大きな原動力となっているので、アクセルとブレーキを、一緒に踏んでいる状態だ。
忍耐力や体力がある人ほど、この不自然な状態が、長続きしてしまう。
そして、一見、自信に満ちて堂々としていて、悩みなんて無いように見える。
この状態にストップをかけるものが、仕事や人間関係や健康の崩壊だ。
自分をが作った偽りの自分を、表現することができないほどになるまで、アクセルとブレーキを踏み続けるのだ。
ここから、本当の自分を見つけるには、否定し抑圧している自分を直視し、認め受け入れていくことが必要になる。
内向型
内向型は、自己否定や抑圧に、さいなまれながら、過ごしている。
自分に価値がないと思っていることが多く、周囲に対して敏感に反応する。
生きづらさを 抱えている人は、このタイプの人が多い。
周囲の評価がを気にするあまり、行動がとれなくなってしまうのだ。
どうせなら、イキイキと生きているような、外向型の方がよかったと思う人もいるかもしれない。
だけど、それは違う。
内向型の人は、自分の否定感情や 抑圧を直視している。
なので、それを扱う方法を知ることで、人生を楽に生きることができるようになる。
外向型の人も、崩壊のあとは、自分を直視するという過程を、避けては通れない。
内向型の人は、自分をきちんと見つめているという点で、本当の自分の近くにいるといえる。
ネガティブな感情を、悪いものとして捉えるのではなく、ネガティブとポジティブが、両方必要だったという視点で物事を見ることだ。
どちらの自分も、同じ目的をもって、存在しているということ。
自分の中にある、相反するふたつのものを、少し高い視点からひも解くことで、ひとつにまとめていくこと。
例えば、円柱を平面で見ると、見る方向によって、長方形に見えたり、円に見えたりする。
それを、立体というひとつ上の視点で見ると、円柱だとわかるみたいな。
ポジティブな自分(長方形)とネガティブな自分(円形)があるから、円柱ができる。
この、円柱にあたる部分が、魂の目的だろう。
そのために、いろんな経験をしてきたはずだ。
統合すること
内向型でも 外向型でも、ネガティブとポジティブ、肯定できる自分と否定している自分、つまり分離している自分を、統合していくことでしか、本当の喜びや満足感は感じられない。
私たちが、生きていくために、排除してきた自分は、どんな自分だろう。
ネガティブだ、価値がないと思って、抑圧してきたのは、どんな自分だろう。
ポジティブな自分だけでも、ネガティブな自分だけでも、形作ることができない、魂の喜び。
自分の内面世界が、自己否定のない世界になったら、どんな世界が見えるんだろう。