キロンリターンからの魂の傷の再生と人生の使命
みぶきえみです。
キロンは、魂の傷とも言われる。
もともと持って生まれた傷を、自分が選んだ両親によって、さらに大きくすると決めている人も多い。
これは、なかなか、自覚できずに、その傷を見ないようにするための、努力をする。
それが、現実的な成長につながることもあるけど、見なかったことにしてきたものは、無くなりはしないのだ。
長い間耐えてきた、その傷は、キロンリターンを過ぎたあたりから、私たちに訴えかけてくる。
そして、その傷を持っているからこそ、経験してきたことと、その傷を本当の意味で見つめて癒す旅が、スピリチュアルに目覚めることと関係している。
自分が無意識のうちに抱えている、無価値観、拒絶や見捨てられた感じ、愛されていない感じ、それらは、キロンの傷だ。
人生の中で、キロンの傷に、どのように関わっていくのかは、キロンのコンディションによってもちがう。
具体的には、以下のような状態だと、キロンのテーマは深いといえる。
太陽や月との、タイトなアスペクト
アセンダントやアセンダントの支配星との、タイトなアスペクト
MCやMC支配星との、タイトなアスペクト
太陽と月、または、アセンダントとMCのミッドポイント
トランスサタニアンとのアスペクト(世代の傷ともいえる)
どのような傷を持ち、そのように対処いくのかは、それぞれのホロスコープによって、大きく違う。
キロンの星座から意味を探りたい時は、それぞれの星座の意味を、キロンにアスペクトしている天体から意味を探りたい時は、それぞれの天体の意味を、ハウスから探りたい時は、それぞれのハウスを参考にしてみてほしい。
キロンの傷と向き合う旅は、キロンリターンを超えたあたりから、高まり始める。
大きな喪失は、キロンの感受性を高め、傷を正面から見ることになる。
喪失は、何か大きなものを失うことだけではなく、自分の若さや母親という役割なども含まれる。
キロンリターンの辺りでは、両親との、死別を経験する人も多い。
死別ではなくても、変わっていく親の姿に、喪失を感じる人も、少なくない。
そのような喪失の体験が、キロンと大きく関わっている。
私のキロンは、8ハウスの魚座。
アスペクトは、海王星とのトライン、MCルーラーである金星とセミスクエア。
4ハウス(家庭)にある、蠍座の海王星から、8ハウスにある魚座のキロンへのアスペクトは、感情を大きく揺さぶるものだ。
海王星は、8ハウスルーラーでもあり、8ハウスが強調される。
幼少期の家庭が不安定(4ハウス)で、見捨てられた(海王星)という感覚をもって、育ってきたことが、大きな傷のひとつだ。
自分のルーツ(8ハウス)に対する、不安定な要素は、アイデンティティの形成に、大きく影響した。
また、MCルーラーとのセミスクエアは、社会での居場所(10ハウス)が、不安定だったという傷でもある。
正式な夫婦としての子供ではなかったという感覚は、大きく影響をしている。
のちに分かったことだけど、うちの母が正妻だったんだけど、いったん思い込んだ思考と感情が、覆されることはなかった。
だからこそ、消え入るような感覚を払拭したくて、頑張ってきたっていうのもあるかもしれない。
そして、アセンダント/MC=キロン(0’02)=金星であり、キロンの傷に関して、金星が大きなカギを握っているともいえる。
太陽=キロン/ノード(ダイレクト・0’00)からも、持って生まれたエネルギーは、キロンを通して表現されるのだろう。
昔は、傷がすべて癒えて、完璧な状態になったら、人を癒すサポートができると思っていた。
だけど、今は、そうじゃないって思う。
傷があり、自覚しているからこそ、人が抱える傷を、自分の中にもあるものとして、捉えることができ、寄り添うことができるのだ。
完璧を目指そうとすると、自分を偽ることになる。
自分が抱えてきた傷を、本当にありがたいと思える時が増えたら、キロンの旅は、魂が望むものに、近づいていくだろう。
キロンの傷は、なくすものでも、変えていくものでもない。
傷が癒されるというのは、その経験を記憶としてとどめていながら、苦しい感情体験が、湧き上がって来ないことだ。
そして、その行動こそが、人生の使命へとつながっていく。
もっと、世界を見てみたいっという思いがわき上がる。
それは、現実的にどこかに赴くだけではなく、心の旅を通してもできるものだ。
使命は、名声や富を得たり、自分が優れていると誇示するものじゃない。
ただ、自分を慈しみ、目の前のことに愛を感じられること。
その生き方が、波紋のように、誰かに影響を与え、また、与えられて、生きることだ。
キロン運行表
牡羊座
1968年04月01日~1968年10月18日
1969年01月31日~1976年05月28日
1976年10月14日~1977年03月28日
牡牛座
1976年05月29日~1976年10月13日
1977年03月29日~1983年06月19日
1983年11月30日~1984年04月11日
双子座
1983年06月20日~1983年11月29日
1984年04月12日~1988年06月21日
蟹座
1988年06月22日~1991年07月21日
獅子座
1991年07月22日~1993年09月04日
乙女座
1993年09月05日~1995年09月08日
天秤座
1995年09月09日~1996年12月29日
蠍座
1997年09月04日~1999年01月07日
射手座
1948年11月29日~1951年02月09日
1951年06月19日~1951年11月04日
山羊座
1951年02月10日~1951年06月18日
1951年11月05日~1955年01月28日
水瓶座
1955年01月29日~1960年03月26日
1960年08月20日~1961年01月20日
魚座
1960年03月27日~1960年08月19日
1961年01月21日~1968年03月31日
1968年10月19日~1969年01月30日