絵本が語りかけてくれる、今を生きることと人生の歴史
みぶきえみです。
今日は、私の大好きな本を紹介します。
つみきのいえ
大人になると、絵本は読まなくなるけど、とっても心にしみる、メッセージが隠れているものが多い。
この作品は、2009年米アカデミー賞短編アニメ賞はじめ、数々の賞に輝いた短編アニメーションだ。
海面が上昇する度に、新しい家を、何個も積み上げてできた、つみきのいえ。
今住んでいる所より下の家は、普段は海底に沈んでるけど、家族との懐かしい思い出がつまってる。
そんな家に住むおじいさんが、ふとしたきっかけで、下の家を見ていくことになる。
その時に起こった、懐かしい出来事や、自分自身の成長。
普段の生活の中では、あの時、こうしなければよかったというような、いわゆる反省という形でしか、なかなか過去には目が向かないものだ。
40代、50代の私たちもそう。
30代の頃は忙しすぎて、過去を振り返ることなんてなかったかもしれない。
だけど、ふと振り返った時に、確かにあの時代はあったと気づく。
戻いりたいなって思う人も、もっとこうしていればと後悔の想いを持つこともあるだろう。
でも、あの時を生きてきたからこそ、今ここに立っているのだ。
人生に限りがあることなんて、考えてもみなかった少女の頃。
今は、リアルに人生があと半分を切ったと思うからこそ、感じることができること。
築き上げられてきたものは、私たちの人生の歴史そのもの。
過去を、精いっぱい生きたからこそ、後になっても輝いていることができる財産になっていくのだ。
若いころの星の使い方は、もてる可能性をどのように活かしていくのかが焦点になる。
だけど、大人の占星術は違う。
今まで育ててきた星の才能は、成熟してもともとの質からは考えられないほどの、成長をしていることがあるからだ。
まだ使ってない種があれば、それも楽しんで発掘する。
そして、育ててきた自分の才能も、想いきり愛おしい気持ちで、使えるといいなって思う。
今ここに生きてる私たちは、自分の歴史を生きてる。
誰にもまねできない、オンリーワンの歴史を!