占星術で見る50代からの生き方、スピリチュアルな感覚を取り戻すこととキロンの関係

みぶきえみです。


50代に入ると、体力の衰え・親の介護問題・子供の進学問題などがやって来る。

視力の低下や、白髪など、老化現象をに実感するようになるのもこの頃から。

特に女性は、女性ホルモンの分泌量低下から、更年期障害を発症し、メンタル的にも不安定になりがちだ。

だからといって、50代・アラフィフからの人生を、諦めて過ごすには、長すぎるのだ。

人生100年時代、後半の人生に、どのような夢を描けるのかどうかは、あなたの考え方や生き方次第。

だから、誰でも、豊かな生活を手にすることができるのだ。

がむしゃらに、体力で乗り越えることが難しくなるからこそ、研ぎ澄まされるものがある。

できないことと、できることが、はっきりわかるのだ。

どんどん成長していこうとする、若い時期とは違って、生まれてきた使命を、歩んでいるのだろうかという、確認の時期でもある。

人生をどのように終わらせるのか。

負ってきた傷があるからこそ、自分にしかできないことがあると実感すること。

魂につながるという体験だ。

月の記憶とキロンとインナーチャイルド

スピリチュアルな感覚を取り戻すことを、キロンは教えてくれる。

高度な医療を表す星とか、癒しの星、ヒーラーの星と言われることもある。

また、占星術を表すとも言われたり、輪廻転生の中で、魂が受けてきた傷という事も。

他にはない、個としての自分を、社会の中に根付かせていく力として、見ていくこともできる。

キロンは、傷であることには変わりないが、傷があるからこそ、それを癒そうとする。

そして、そのために経験し学んだことが、社会の役に立つっていう風に考えれば、わかりやすい。

キロンの視点から見ると、私たちは傷をいやすために、人生を旅する。

旅が終われば、傷は完全に癒されるのだろうか?

キロンが伝えてくれるものは、単に「傷をいやすと楽になる」っていうことじゃない。

誰もが傷を持ってるけど、だからこそ、人生を歩いていく価値がある。

傷を負っているから、その傷を癒したいと願い、考え行動することで、沢山の経験をする。

その経験の中で培われたものが、やがては人のためになる。

それが、自分の人生の使命を歩くことにつながるのだ。

 

Aさんの場合

キロンは、1ハウス。

1ハウスのキロンは、幼少期に体験した出来事が、自分を作り上げていくときに、大きく影響している可能性がある。

自分に自信がなかったり、愛されている感覚がわからなかったりする。

さらに、キロンのネットワークを見ていくと、パートナーシップや愛されるという感覚、もしかしたら死というものに、傷を持っていることが考えらる。

実際Aさんは、幼いころに両親と死に別れ、親戚を転々とした後、施設で育ってる。

なので、愛されているという感覚がわからず、人を愛するという事も分からないと言ってた。

幼少期の愛される体験は、無条件に自分を受け入れてくれる人がいるって学ぶもの。

そこが欠落しているという事は、パートナーシップを築く時に、大きなハードルがあるという事。

だからといって、必ずパートナーシップがうまくいかないという事ではない。

パートナーによって、愛される感覚を取り戻すこともできる。

Aさんは、仕事では社会的には成功といわれるようなポジションについている。

しかし、旦那さまとの関係は希薄で、そこに向き合うことを避けているようにも感じられる。

ここに向き合う事こそが、キロンの傷をいやしていく、大きな手掛かりになるのだ。

 

キロンが起こす転機

キロンは、ホロスコープを50年かけて1周する。

だから、キロンの変化は、50歳を過ぎたころに、ひとつの答えをもたらす。

それまでにも、キロンの傷があなたに転機を起こす時期がある。

人によって違うけど、50歳の転機を含めて4回。

そこには、共通したテーマがあるはずだ。

若いころに夢見た世界とは違っても、あなたの人生の使命をあらわしているだろう。

 

私の場合

私のホロスコープでは、キロンは、社会の中で自分らしく表現するというポイントにある。

だから、キロンの傷は、自分らしく仕事をすることに、直結してる。

子供の頃の、傷といわれる経験は、ここに役立つ。

キロンの転機は、50歳までに4度訪れる。

何歳にやって来るのかは、ホロスコープによって違うんだけど。

私の場合は、21歳、29歳、35歳、そしてキロンリターンの50歳が転機。

私の転機は、「自立する」という現実的な経験を通して、「自分らしく」につながっていくのだ。

21歳は、看護師になって就職した年、文字通り経済的な自立だ。

29歳は、離婚後に暮らしてた実感を離れ、子供たちとの生活になった。

自分の人生を自分で担うという責任だ。

35歳は、看護師生活最後となる血液内科に、移動になった年。 人が生きるということ、死ぬということに、徹底的に向き合った7年間だった。

そして、50歳になった2015年、占星術専門サロンにリニューアルするための、きっかけを得て、その方向に動き始めた。

キロンのリターンがやって来て、本当に魂から満足ができる、生活を手に入れたのかもしれない。

そのためには、子供たちをシングルマザーとして育てた経験、看護師としての経験、占星家としての経験のエッセンスを、しっかりと使っていくんだろうなと思う。

 

キロンの転機はいつどのようにやって来る?

キロンリターンの意味を知るには、まずはあなたの出生図のキロンを、丁寧に調べることから。

理由もなく不安になること、距離を置きたいと思うことなどに、あなたのキロンの傷が隠されてる。

もしくは、人生の経験の中で、傷に出逢うこともあるだろう。

キロンリターンは、あなたの傷は、あなたの人生を豊かにするためにちゃんと使ってる?っていう確認をしてくれる。

あなたのキロンは、人生の使命を歩く方向性を、示してくれるのだ。

その中のひとつに、「キロンの傷は、癒さないと前に進めないのか?」っていうのがある。

傷って聞くと、早く治したいって思うし、治したら人生うまくいくっていう感覚があるのかも。

キロンの物語は、自分の傷を治したくて、旅をするうちに、自分がヒーラーになったというお話。

その傷は、あなたが、うまくいかなくても、収入にならなくても、やらずにはいられないものと、関係している。

そして、それを続けているうちに、自分の人生の使命のようなものに気づいていく。

若いころに夢見た世界とは違うかもしれないけど。

あなたが、自分の傷に逃げずに向き合えば、きっと最も素晴らしい自分に出逢えるはずだ。

 

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