中年の危機に起こるテーマと占星術の関係

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40代から50代は、中年の危機という時期。

以下のようなテーマに向き合う。

中年の危機のテーマ

・若さと老い:土星のテーマ
・破壊と創造:天王星のテーマ
・愛着と分離:冥王星のテーマ

若さと老い:土星のテーマ

若さと老い、それぞれに長所・短所があり、それがせめぎあう時期。

特に日本人は、若いこと=価値があるという、思い込みを植え付けられている。

なので、年齢を重ねることに、否定的な人も多い。

もちろん、シワシワの肌より、ピチピチの肌でいたいと思うのは、女性心だろう。

でも、そのシワさえ、「シワができるまで、生きることができた。」と捉えることができたら、見方も変わる。

そして、必ず訪れる老いを拒絶するのではなく、上手に付き合っていけたらと思う。

アンチエイジングではなく、素敵なエイジングを目指したい。

まだ残っている若さのよい部分と、迫りくる老いのよいところを、統合できれば、実りのある時期になる。

老いをつかさどるのは、土星。

土星は、2度目のサターンリターン(58歳前後)辺りに、若さと老いのテーマを連れてくる。

この時期は、みんな共通。

そして、この年齢辺りに来る、太陽や月、アングルへの土星のトランジットは、個人的な体験として、このテーマをもたらすだろう。

 

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破壊と創造:天王星のテーマ

若いときは新しい挑戦のため、現状を破壊するエネルギーを持つ。

成熟期は守りに入ることも多く、挑戦を避けがちだ。

破壊と創造というと、冥王星のテーマのようでもあるけど、ここでの破壊の意味は、現状から新しい世界へ挑戦するという意味合いが強い。

もっと自分らしく、もっと新しい自分を求めて、行動できる時期なので、天王星のテーマになる。

天王星は、公転周期が84年なので、中年の危機として捉えるときは、半周したハーフリターンを使う。

概ね42歳前後に訪れる。

この年代は、知識や経験も増え、体力的にもまだ、強烈な低下を感じない。

大きな変化を起こすのに、最適な時期ともいえる。

42歳前後に加え、40代・50代で起こる、太陽や月、アングルへの天王星のトランジットは、個人的な体験をもたらす。

変化を求めて、破壊的に、転職や離婚をしても、望むものにはならないだろう。

今持っているものの中で、本当に大切なものと、不要なものを見極め、両者に折り合いをつけることが、豊かな人生へつながる。

 

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愛着と分離:冥王星のテーマ

子供の自立、親の他界など、大きな分離や喪失を経験する時期。

大切にしている家族、友達、仲間、会社といったものを、除いた自分を考える。

私たちは、知らず知らずのうちに、自分のアイデンティティを、外側のもので作っている。

○○会社の部長とか、母親とか妻とか、どんな資格を持っているかとか、どんな実績があるかとか・・・

それらをすべて、除いた時、自分に残るものは何だろう?

一生懸命作ってきた、偽りの自分を除いてみたら、何も残らなかったという、衝撃的な体験をする人も多い。

そのため、いったん外界から離れて、自分とは?と、問い直す時期でもある。

冥王星は、公転周期が248年と長いため、冥王星同士のスクエア(90度)の時期が、ひとつのターニングポイントとなる。

ただし、冥王星のスクエアは、人によって、起こる年齢が違うため、中年の危機とは言えない変化として現れる人もいる。

そのため、40代・50代で起こる、太陽や月、アングルへの冥王星のトランジットの方が、より強い個人的な体験をもたらす。

冥王星の影響下では、強い孤独感を感じることもある。

しかし、孤独に自分を見つめることも、人を成長させ、残りの人生の意味を、見出すことができるとともに、本当に大切な人との関係を、作ることができる。

 

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中年の危機は、誰でも体験する、ライフサイクルのひとつだ。

そこまで、どんな生き方をしてきたのかが、浮かびあがり、この先、どう生きていくのかを問い直す時期でもある。

自分だと思って作りあげてきたものが、本当は空っぽで、何もなかったという、アイデンティティクライシス(自己崩壊)は、それまで、親や社会の価値観に、一見、うまく合わせて生きてきた人にい多い。

うまく合わせるために、偽りの自分を創り上げ、ポジティブな自分だけを認め、ネガティブな自分を抑圧して、生きてきた人だ。

しかし、抑圧してきたもの、生き埋めにしてきたものは、決してなくなることはない。

けど、それは生き残るために必要な手段だった。

だから、今までの偽りの自分も、抑圧してきた自分も認め、ひとつにしていくことで、中年の危機がもたらしたものが、宝物だったと気づくことになるはずだ。